旅 〜京都と阪急電車〜

 三連休。みんなどこかへ行楽へ行くのだろうと思うのだけれど、僕は、友人との旅行予定が頓挫したので特に用事がなくなっていた。しかも土曜日は、前日の同期送迎会の幹事を務め(初幹事だった)、結局朝まで飲んでしまったので、午後まで寝てしまい、起きたら掃除洗濯をしてぼーっと過ごすことになってしまった。
 で、そこでぼーっとしていたら、「京都でも行ってこようかな」という想いが湧いてきた。こういう時でもないと色々予定を決めてとか面倒な作業があって行ける気がしないので、蝶野の笑いを誘った橋本よろしく「時は来た」と行く事を決断した。特に準備するものは無い。起きて、着替えて、新幹線に乗れば行ける。
 という事で、4時起きで準備をし、東京駅へと向かう。切符の購入をし、自由席に無事座る事が出来た。京都駅までおよそ2時間半ほどの道のりである。実家に帰るときに2時間近くかけていることので、全然遠い気がしない。むしろ「京都、ちけー」といやに感動してしまった。
 京都駅に降り立つ。およそ8年ぶりである。もう引率とはいなくてもこれるんだよなぁと自分の成長とかをちょっと感じたり。
 まあ、京都の名所はボチボチ回りました。そんで、実は兵庫県に行きたかった。理由と言えば単純で、阪急今津線に乗りたかったから。なぜ今津線かといえば有川浩阪急電車」の影響である。
 で、行ってきた。そして、乗ってきた。阪急電車に乗りながら、阪急電車を読む。ベタというかバカというか、本当にやってきた。読みながら景色をみて、そして、車内を見渡す。聞こえてる来るのは当然、関西弁だ。なんかやっぱり新鮮だった。普通にみんなが関西弁を話しているのが。東京から来たので当たり前なのかも。
 本当は、翔子が討ち入り後に立ち寄った小林でも降りようかな、とは思ったのだけれど、結局は阪急宝塚駅から乗って、終点の西宮北口駅でおりた。そこで、街をちょっとぶらぶらし、車体の写真を撮ったりしたのだけれど、どしてもビルの屋上に立つ赤い鳥居が見つからない。あれって実在するんですかね?それとも、再開発とかでなくなってしまったのだろうか?それがちょっと残念だったりもして。
 その後、京都にとんぼ返りし、またボチボチ回って、家までの終電ギリギリに帰れる新幹線に乗車して帰ってきた。日帰り弾丸旅行だった。
 今回は、京都で紅葉を見れた事と、阪急電車に実際に観て乗れたことが大きい。紅葉は綺麗だったしね。あと、阪急今津線沿線の雰囲気が良かった。この阪急今津線、所要時間は片道15分ぐらいだったと思うけど、周辺は落ち着いた雰囲気というかのどかな雰囲気だと感じ、いいなと僕は思った。前に自由が丘とか近辺での時よりも強く感じたかもしれない。自由が丘では人が多かったからかな。
 勿論、僕は実際にその町に暮らした訳ではないので、本当のところは分からない。でも、僕には落ち着いている場所に感じられた。それで、なんか良いなあと思えた。また行きたいなとも。
 今回の旅は個人旅行になってよかったと思う。これで、連れがいたら絶対今回みたいな強行軍でいけないし、京都観光だけで終わっていただろう。思い立ったが吉日。まさにその通りだと思えた一日でした。
 あと、八ツ橋は久しぶりに食べました。やっぱ僕は好きだ。