アメリカの宗教右派
- 作者: 飯山雅史
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/09
- メディア: 新書
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アメリカでは「神様が人類をつくった」と思ってる人が半分以上だそうだ。フランス革命は敵対勢力に教会が入ってたけどアメリカの革命(独立戦争)は「教会とともに戦った」ようなもんだから、教会(プロテスタント)がいまだに行動の基盤になってるとか、南部といえば保守層の牙城みたいに思ってたけど南北戦争でリンカーンが共和党だったので共和党に対する反感が強くて民主党支持者が多いとか((そういえばカーターもクリントンも南部出身だ)、そもそもアメリカにおける保守は「政府をなるべく小さくする」を掲げていたとか、今までバクゼンと思っていた「アメリカの保守派」とはずいぶん実態はちがっていることがわかった。だからといって保守派がけっこういい人たちなんていう気にもなれなかったが。
http://book.asahi.com/shinsho/TKY200810060201.html
ここら辺の話というのは、コラムの花道で町山さんの話を聞いただけの耳学問で知ってはいたけど、知ったその知識を更に深めようとしていない点ではダメなんだよね。アメリカの保守というのは、極端に突き詰めていけば無政府主義まで行き当たる、というのは驚いた記憶がある。アメリカって凄い。
新書だし、サクッと読めるだろうから、とっかかりとして後で買ってみようと思う。