嗚呼

 最近、本気で泣きたくなる時がある。それは大抵、iPodで音楽を聴きながら夜道を歩いているときだったりする。空を見上げると余計に泣きたくなる。夏の夜空はなんであんなに悲しさを誘うのだろうか。冬の夜空が好きだと言う話をこの日記で書いた事があるけれど、夏の夜空が僕は嫌いになったかもしれない。いや、すでに嫌いだったのかもしれない。などと書いているが本当のところは、分からない(!)。東京の空。近所の空。それが僕に何かを伝えてくる。大体、根本的に僕は涙もろいのだろう。ここ数年は自分をそう疑っていたのだけれど、最近確信に変わった。蒼穹の昴を読んで泣いた時からの疑惑が。
 今度、「ジョゼと虎と魚たち」をまた借りてこようと思う。アレを見ると色々あるんだけれど、僕はあの映画が好きだ。今度もジョゼに力を与えてもらえるだろう。力強く成長したジョゼに。でも僕は、恒夫なのだ。結局泣いたのは恒夫。去っていく側の恒夫。一方で。ジョゼは強い。本当に、強い。そしてそれが、美しい。あんなに強くなれたジョゼが羨ましい。

・過去記事
ジョゼと虎と魚たち - albernes Zeug schwatzen.