自己嫌悪

今日の帰りの電車内での出来事である。僕が降りる駅に到着しようかというとき、ドア付近には四、五人の女子高生がいた。「彼女達も下車するのだろうか」。そんな事を考えながら駅への到着を待った。そして、駅に到着し、ドアが開いた。が、彼女たちは下車しなかった。しかも、僅かながら、本当に僅かながら道をあけただけでそこから動こうとしなかったのである。流石に僕もイラッとした、その時、僕は無意識に舌打ちをした。「チッ」という小さな音がした程度の舌打ち。しかし、その舌打ちを無意識にしてしまったことに気づいた瞬間、激しい自己嫌悪におそわれた。僕はなんと卑しい人間なんだ、僕はなんと感情をコントロールできない人間なんだ、と思った。舌打ちという行為にでるぐらいなら女子高生にちょっと声をかけて道をあけてもらえばよかったのだ。僕は感情を舌打ちという行為で表してしまったのだ。こんななんの解決にもならない行為を働いた自分。ああ、まだまだダメな人間だと思った。
携帯より。