先日

星空はきれい。これは多くの人が持っている感覚であろうと思うが、美的センスが悲しいほど欠落している僕でも、この感覚がある。特に空の澄んでいる日の冬の夜空がいい。と言う事で、近所の―といっても車で一時間半ぐらいはかかるが―プラネタリウムに足を運んでみた。行く前に上映時間やら道のりやらを調べてみたのだが、どうやらこのプラネタリウムには行ったことがあるようだ。詳しい記憶は無いのだが、行ったことがあることは間違いない。それは小学生の時の遠足であろうということも記憶にはあるのだが、まったく詳しい記憶が無い。まあ行けば思い出すだろうという感じで出かけてみた。
到着してみると、あぁ確かにこんな感じだった、という外観だった。中に入ってみる。入場口付近も見覚えがあった。だが、肝心の館内の展示物にまったく覚えが無い。どうやら僕の記憶には、ここでプラネタリウムを観た事と外観だけが残っていたようだ。そこには科学に関する展示物がおいてあるのだが、まったく記憶に無い。展示物を一時間強ぐらいの時間で観覧してすごしていると、プラネタリウムの上映時間になった。席に着く。上映が始まると、暗さに恐怖を覚えた子供が泣き出した。まあ仕様がないか、などと考えていたりもしたが、徐々に話しに引き込まれていった。僕は、神秘とか超常現象的なものを疑ってかかる性分の人間だが、それでいて神話とか逸話の類を聞いたり読んだりするのは好きだったりする。だから、面白かった。星座には僕はまったく詳しくなく、まったく予備知識も無く行ったが、それでも楽しめた。時折ナレーションの言い回しとか台詞に笑ってしまったのはご愛嬌、という事で。